教師修業70歳

〜70歳まで教師を続けるための教師修業法〜

教師修業は果てしがなく〜無敵のプロ教師を目指す!!〜

人の授業をみて、学ぶ。 その学びを自分の授業に生かす。

先日、校内研究で、他学年の授業を参観した。

こういうときは、自分の授業に生かせるように感じたことや考えたことを書き出すことが重要だ。

授業者の先生を責めたり、批判する必要はない。

大事なのは、せっかく45分間かけて参観したその授業から、自分がいかなる原理・原則を学ぶかということだ。

だから、授業中に書いた感想には、否定的なことはほとんど書かない。授業者を批判しても自分にとって得るところは何もない。

感想には、自分の気づいたことをできるだけプラスの方向で書く。

しかし、このブログでは、自分の気づきを率直に書き出していく。

そして、そこから自分の実践へと生かせるようにしていく。それが自分にとって一番大事なことなのである。

 

1 一人ひとりの課題が多い。

 学力の低さ、学習に取り組む態度、全体の雰囲気、生活面での課題、そういったものが45分の中ににじみ出ていた。

 自力解決では半分程度の児童が固まっていた。スラスラとかけていたのは、上位の数名のみ。

 そして、参観している先生方の個別指導があちこちで始まる。これはおかしい。参観者は指導はしてはいけない。これでは研究授業にならない。

 あくまでも様子を参観し、指導は授業者に任せるべきである。

 一人ひとりに課題があるのだから、この方法ではうまくいかないということがよく分かった。

 もっと目の前の子供達にあった授業展開をしていかなければいけない。こんな授業では、1000時間やっても学力はつかない。

 

2 システムがまずい。

 1と関連しているが、授業展開のシステムがまずい。

 自力解決ができていない。だから、もっとこの時間を短くして、他の部分に力を入れるべきである。

 全員が納得し、わかるような展開にするべきである。

 全員に学力がしっかりとついていて、自力解決しましょうで、すらすらとどんどん書けるレベルならば、このシステムでもいいのかもしれない。

 しかし、実態は違う。

 だからこそ、教師が指導法を工夫し、全体を巻き込み、目の前の子供達にとって少しでも価値ある授業をしていかなければいけない。

 「指導法の工夫」の大切さがよく分かった授業であった。

 

3 教師の口調

 あせらず、あわてず、ゆったりと話す。教師自身が授業を楽しんでいる感じがほしい。これは、自分はどうやってみにつけるか。毎朝の精密練習である。優れた授業者のシャドーイングをひたすら行い、このような教師の基礎的な力を日々磨いていく。

 

4 雰囲気の暗さ、重さ

 これは授業がまずいからだ。授業がわかりやすく、楽しいものなら、雰囲気は明るくなる。楽しい雰囲気で学ぶことが大事だ。

 落ち着いてしっとりした中にも、知的な楽しさがほしい。

 今回の授業は残念ながら、それがなかった。

 

以上4点、これは自分自身の授業にもあてはまることだ。

人の授業をみて、学ぶ。

その学びを自分の授業に生かす。

これができるのがプロだ。

良い学びとなった1時間だった。