映画「君たちはどう生きるか」
自分の率直な感想としては、いまいちピンとこなかった。
心に響く部分が少なかった。
随所にジブリらしさはあった。
魅力もあった。
音がよかった。
しかし、新しさ、斬新さ、ワクワクさは少なかった。
せっかく観た映画なので、あれこれ分析してみる。
まず、主題。
「この世の中をどう創っていくかは、若い君たち次第である。
自分達で仲間と力を合わせて、よりよい世界を創っていけ。」
これがこの作品の主題であり、こめられたメッセージである。
作中に出てくる神様や無限の力を生み出す石。
これは、現代の宗教、神、独裁者、原子力、核を想起させる。
これらを象徴している。
悪の世界に創り出すこともできる。
勇気をもってよりよい世界を創っていくこともできる。
それを選ぶのは、若い子どもたち一人一人である。
年配者としては、それを見守ること、託すことしかできない。
命の尊さ、命が生まれてくることの大変さを魅力的なキャラクターで描いている。
その辺はさすがにジブリ作品である。
アクション映画的な場面もあって、楽しめた。
しかし、途中、だれてしまった。
長く感じた。
もう一歩の詰め、斬新さ、新しさが欲しかった。
以上が自分の感想である。
せっかく観た映画なのだから、それをもとにあれこれ考え、自分の人生に生かしていく。