『甲子園は通過点です』氏原英明 を読んだ。
なかなか面白かった。
勝利至上主義に陥っている強豪校と、そこから脱却し、成果を出しつつある学校の実践が載っていて、とても勉強になった。
高校野球の問題、課題と今の学校現場や教師の働き方の問題・課題を重ね合わせながら読み進めた。
自分の働き方や学校での実践をより改善していくためのヒントがたくさんあった。
昨日、智弁和歌山が甲子園で優勝した。
その智弁和歌山についても第3章で書かれていた。とってもタイムリーだ。
第3章
「プロでは大成しない」甲子園強豪校の代替わり
前監督が甲子園の史上最多勝利記録を持つ智弁和歌山は、ひそかに「選手がプロで大成しない学校」と言われてきた。後を引き継いだ元ドラ1プロ、中谷仁監督の挑戦。
中谷仁監督はどんな挑戦をしたのか。
例えば、木製バットでの国体出場。
当然、木製よりも金属の方が飛ぶ。木製のほうが、ピッチャーに有利となり、バッターは打撃技術が必要となってくる。だからこそ、バッターは工夫し、技術を身につけようと努力する。
さらに全投手を戦力とする。
今回の甲子園でも、五人のピッチャーを起用していた。
五人を全員、要所要所で起用することで、全員のレベルがあがる。
一人に全部を任さないので、故障を防止できる。
「投手一人のチームを作って、そこが壊れたら終わりって、組織のあり方から考えたら普通におかしいですよね。必死にバットを振っている選手もいるわけですから、投手一人にチームの命運を任せるようなことはしないです。企業もそうですよね。一人に託して大きなプロジェクトが潰れてしまう。そういうことはあってはいけないじゃないですか。」
そのほかにも、練習の意図をつかませる。人間教育をする。自分の頭で考えさせる。一つ一つの野球の理論を論理的に学ばせる。
このような多くの改革のもと、3代目の今年、甲子園で優勝した。
ほかにも、
第4章 メジャー帰りのトレーナーと進学校がタッグを組んだ理由
第6章 丸坊主を廃止した二つの私立強豪校
など、興味深い取り組みがたくさん書かれている。
これらの取り組みを、今の自分の人生に生かすにはどうすればいいかを考えていく。
自分の学校での働きに生かし、学校現場を少しでも改革する。
→ブラック学校を少しでもよくする。
自分の教室での実践に、生かし、学級経営をよりよくする。
今後、この本を再度読み返し、赤線をひき、ノートにまとめていこう。