精密練習は、ランチェスター学習と読書の両方が必要だ。
優れた授業の技術をランチェスター学習によって自分の血肉とする。
向山先生と谷先生の授業をとことん視聴し、完コピする。
しかし、それだけではダメだ。向山先生の本をとことん読み込んで、向山型の真髄を摑んでいく作業も必要なのだ。
そのことに気付いた。
学期中は、5分程度しか精密練習の時間はとれない。しかし、夏休み中はたっぷりと時間が確保できる。
小学校教師にとって、夏休みは最高の教師修業のチャンスだ。
以前はサークルやセミナーにも通っていた。残念ながら、その時代はもう自分は終了した。
諸事情から、もうサークルとセミナーは卒業した。
しかし、教師修業は一生続く。
あと25年間教師を続けていくためにも、教師修業を一生やり続けていく。
何をするか。精密練習をひたすらくり返す。
さらに、様々な本を読み、独学で学問を学び続ける。 これを一生やっていく。
残り25年間、教師として子供の前に立つ以上は、自分が納得のいく修業を積み重ねていく。
夏休み、精密練習(ランチェスター版)は、向山先生のわり算CDを聴いている。毎日放課後の聴く勉でも聴いていたが、夏休み中はスピーカーを使って、聴きながらノートにメモをしている。
学期中の聴く勉はイヤホンで、掃除をしながら、片付けながらの視聴だった。
これはこれでいい。片付けと聴く勉と一石二鳥でできる。学期中はとにかく時間がない。定時内で完結しようと考えるならば、ほとんど時間はない。学校でできることは学校でやるしかない。極力、完結させるためには聴く勉の時間はそれほどとれない。
しかし、夏休み中は時間があるのだから、ノートに学びをメモしながら、じっくり聴いていくのがいい。
以下、CDをiPadで流して聴きながらメモしたものだ。
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わり算 第7巻
1 待つ時間が必要。向山先生はじっくり待つ時間とそうでないときのメリハリがすごい。
子供に問題を解かせるときはしっかりと待つ。丸をつけ、×もつけ、子供を励ましながら、子供自身が問題を解いていく時間をしっかりと確保している。これが大事だ。
教師の話だけでは、子供はできるようにはならない。よくできる子の発表を聴いているだけでもできるようにはならない。
子供一人ひとりが自分で問題に向き合い、解いて行く時間をしっかり確保してやるからこそ、できない子もできるようになるのだ。
2 短い趣意説明が随所にある。
だから、子供は納得して授業を受ける。素直に指示に従う。これは自分が苦手としているところだ。くどくなく、短くすぱっという。さりげなく、趣意説明をはさむ。ここが名人芸である。ぜひとも自分の血肉としたい。学び取りたい。盗みたい技術であり、芸である。
3 力強くほめる。
よし、よくできた。こんな難しい問題、よくできた!
この一言が子供を励まし、育てていく。
4 終わった人は待ってなさい、見直ししておきなさい。
すぐには板書させない。時間をうまく教師が調整しながら、空白をなくしていく。
ここですぐに板書させては、できない子がおいつけなくなる。
できる子に別の指示を与えて、時間を調整しているのだ。
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以上、10分ほどの視聴で山ほどの学びがあった。
この一夏、とことんこのわり算CDを聞き込んでいく。
精密練習(読書版)は、教育要諦集≪新書版≫「10 技術と技能」を読み込んだ。
読みながら、特に心に響いた部分はノートに筆写していった。
こうやって、身体を使って、向山先生からの学びを脳に刻み込んでいくのだ。