読書、『人生にはやらなくていいことがある』柳美里
タイトルがいい。
自分がとっている引き算戦略と同じである。
自分の人生において、やらなくていいことはなにか。
残業。出世。長時間労働。酒、タバコ、ギャンブル。
たくさんある。
これらをたくさん引いていって、残った1つか2つのものをがんばってやっていく。
自分の人生でやらなくてはいけないことは何か。
仕事を続けること。
これは絶対にやらなくてはいけない。
家族を養い、生き抜くためには絶対に必要だ。
だから、長く仕事を続けられるように、日々、自分の腕を磨き、体力を養っている。
健康を保ち、長く元気に働く。
これが、最も大事なことだ。
自分の人生において、やらなくてはいけないことの第一位だ。
この本、まだ途中までしか読んでいないが、特に印象に残ったのが以下の部分である。
わたしに「書くこと」を教えてくれたのは本でした。
横浜の家の本棚にズラリと並んだ文学全集です。
わたしの父は読み書きができません。その欠落を埋めるように(家の軒下に鳥カゴをぶら下げるように)父は文学全集を買って来ては本棚に並べていました。
父の本を、わたしは手に取った。読まれる当てのない本を、片っ端から読んでいったのです。
本の中に広がる世界は、誰にも邪魔されない、指一本触れさせない、わたしの聖域でした。
これこそが本の持つ力である。
本のおかげで、著者は小説家となれた。
人生を救われた。(と思う。)
生き抜く術を手に入れることができた。
自分も同じだ。
本によって、今までの人生を救われてきた。
本から、人生の生き抜き方を学んできた。
そして、これからも学び続ける。