『教師修業十年』向山洋一を教室で読み返した。
この本は、自分にとっては、教師として生き抜くための教科書のようなものだ。
何十回でも、何百回でも読み返して、自分の血肉としたい。
以下、読んでノートに書き出した部分と自分の考えを書いていく。
1 原理はどれも簡単。しかし、それを理解し、使いこなせるのは大変なこと。
授業の原理や原則を今まで学んできた。
言葉では知っている。しかし、それを現場で瞬時に使いこなせるようになるのには時間がかかる。
趣意説明の原則や激励の原則、局面の限定など、言葉では知っている。わかっている。
しかし、それを実際の授業で使いこなせているかと言われると、まだまだ自分は未熟である。
20年教師をやってきても、まだまだ自分に足らない点がある。もっともっと鍛え、自分の腕を磨いていきたい。
2 教師がその職にある以上、教え子を信じる頑固さとそれを具現化する執念は決して失ってはならない。
自分は70歳まで教師を続ける。
続ける以上は、この頑固さと執念だけは失わない。持ち続ける。
それが教師を続ける上での必須条件だ。
3 うんとまちがえなさい。まちがいの山をつくりなさい。
子どもたちに対してこのような言葉がけができるようになりたい。
そして、自分自身に対してもこの言葉は生きてくる。
まちがいの山から、確かな教育を作り出していくのだ。
4 教育は手品ではない。瞬時に変わる事などあり得ない。
うまい方法などない。地道に、着実に、勤勉に自分のやるべきことをやるしかない。
5 子どもの成長は、こうした教師の自己との闘いによってこそ支えられる。
自分も教師を続ける以上は、自己と戦っていく。
日々、実践ノートで自己否定し、自分の授業や教育を改善していく。
それが自己と戦うということだ。
6 自分で自分にきびしく課して、具体的な努力を続けるしかないのである。
自分は自分で独学で鍛えていくしかない。教師修業を積み上げていくしかない。
ランチェスター学習、精密練習、実践ノート、教材研究。
これらを勤勉にやり続ける。
7 自分の研究内容を、その時の課題に合わせる。できる限り、大作主義でのぞむ。
一つ一つの仕事に対して、全力を尽くしてあたることが、自分の力量を高めていく最も良い方法である。
今の自分の課題、自分のやるべき仕事、そこに全力で当たる。
大作主義でのぞむ。
これを自分の研究方法にしたい。研究スタイルにしたい。