教師修業70歳

〜70歳まで教師を続けるための教師修業法〜

教師修業は果てしがなく〜無敵のプロ教師を目指す!!〜

『プルーストによる人生改善法』これは名著だ。

プルーストによる人生改善法』を読んだ。

まだ半分ほどしか読めていないが、これは名著だ。

自分にとっては、非常に価値のある本である。

 

プルーストの小説『失われた時を求めて』を読むことで、何が得られるか。

それがよくわかった。どのように読めばいいのか。それもわかった。

 

1 自分のために読む。

芸術作品の中に自分の知っている人を探す。自分の知っている事柄、感覚を探し出す。

そして芸術作品から自分自身を読み取っていくのだ。

この考え、すごく納得がいった。

プルーストの小説の中にも、自分の知っている人物がたくさん見つかる。

自分が経験したものであるが、うまく言い表せなかった感覚が、プルーストによって見事に描写されている。それらを読み味わうことで、自分自身を読んでいくことになる。

 

2 時間をかける。

あせらず、ゆっくり読み進めることで初めて見えてくるものがある。

あせって飛ばし読みで一気につかむ。これでは見落としているものがたくさんある。

全14巻の小説をじっくり、時間をかけて、生涯をかけて読みこんでいきたい。

 

3 上手に苦しむ。

自分自身の苦しみを上手に味わう。そこから突破口を見出す。人のせいにしたり、苦しみをごまかすことでは、精神を鍛えることはできない。

プルーストのこの言葉がいい。

「精神をたくましくするのは哀しみである。」

自分自身も、人生の中でたくさんの哀しみを味わってきた。

悔しさも怒りも味わってきた。

そこから、自分自身の精神を鍛え、次への道を切り開いてきたのだ。

プルーストから「上手に苦しむ」方法を学び取っていきたい。