『アメリカン・ベースボール革命』を読み進めている。
面白く知的な内容。
メジャーリーグの選手と日本の教師。
共通点もあれば、相違点もある。
メジャーリーグの選手は、年齢との戦いである。
時間との戦いである。故障との戦いでもある。
超一流の選手たちが集まる中で、成果を出せなければ、すぐに首になる。
しかし、成果を出せれば、報酬は大きい。
教師の仕事はどうか。
ある意味では時間との戦いでもあり、故障との戦いでもある。
しかし、メジャー選手とは比べものにはならない。
成果を出せなくても首にはならない。
大事な仕事はまわってこないかもしれないが、報酬も変わらない。
だからこそ、本当に大事な教育という仕事に打ち込めるという面もある。
これがメジャーのようになってしまえば、教育の本質が抜け落ち、自分が成果を出して稼げればOKとなってしまう。
そうではなく、教育の仕事というのは、長いスパンで子どもたちにとってより良い教育をしていくことが大切なのだ。
しかし、共通点も多い。
どちらも、自分で学び続け、自分で上達していかねばならないということだ。
すべて自分次第なのである。
球団は場と報酬を与えてくれるだけだ。
学校の職場は、仕事の場である。
自分の時間、自分の使える資源をつかって、自分がどう考え、どう工夫し、どう練習していくかはすべて自分次第である。
だからこそ、さまざまな分野の本を読み込み、学び、自分の仕事、自分の人生に活用していくことが大切になってくる。