教師修業70歳

〜70歳まで教師を続けるための教師修業法〜

教師修業は果てしがなく〜無敵のプロ教師を目指す!!〜

「上達上手」は「実験上手」

『上達論』甲野善紀、方条遼雨 を読んだ。

武道、武術の上達についての本であるが、教師の技量を上達させていくためのヒントもたくさんあった。

 

一番、心に響いたのは以下の部分である。

 

この「実験」という要素は、「根本原理の組み替え」や「上達」にとって、最重要とも言える条件の一つです。

なぜなら「稽古」とは、

「全ての行為をいかに実験できるか」

が鍵だからです。

 

「実験」とは、毎回「新しい事」を試す行為です。

つまり、常に「新しい情報」が流入してきます。

漫然とした「繰り返し」と比べ、得られる「情報」の量が桁違いなのです。

なので、「上達上手」は「実験上手」です。

 

あれこれ試してみること。

これが実験だ。

あれこれ実験して試してみると、うまくいくこともあれば、失敗することもある。

その全ての情報が貴重なのである。

自分であれこれ工夫してみる。

少し変えてやってみる。

新たなことに挑戦してみる。

これは大きなことでなくてもよい。小さな部分で日々実験を繰り返す。

そこから情報を読み解き、自分の上達へとつなげていくのだ。

 

教師道を極める上で参考になる一冊である。