一人ひとりに合った指導法の工夫が少しずつ見えてきた。
まず第一に、激励の原則である。
少しずつ励ましながらさせていく。
できる、できる、上手。これを繰り返して、個別に横で激励し続ける。
第二に、細分化の原則。
難しく感じることも細分化して、分ければできる。分ければわかる。
これは非常に有効である。
個別の指導でも、全体の指導でも、分けて教えていく。
細分化して、できるステップを積み上げていけば、子どもたちにとって達成感が出てくる。
第三に、所時物の原則。
場所を変えて指導する。
教師の立ち位置を考える。
やるきっかけを与えてやる。時の確保である。
第四に、目先を変えて気分を変えてやること。
目先のいやなことから、違う視点を与えてやる。違うきっかけを与えてやることで、拗ねていた子、固まっていた子も次の活動にスッと入りやすい。
これも試してみて有効だった。
目先を変える。きっかけをあたえる。大切な原則だ。
日々、目の前の子どもから学んでいる。
あれこれ試して、有効な手立てをつかんでいる。
もちろん、セミナーや本で優れた実践を学ぶことも大切だ。
セミナーや本で学んだ材料が頭の中にあるからこそ、目の前の子どもにあった指導法を組み立てることができるのだ。
あれこれ試してみることができるのだ。
教師は子どもの前に立つ以上、学び続ける必要がある。
この学び続けることがとっても楽しい。
人生の手応えである。