昨日は家で仕事を進める。
新学期が始まるのに向けて、基本文献を読み返した。
『修身教授録』森信三
これは自分の中で最も大切な書だ。
これは人生をかけて、何度も読み返し、自分の血肉としたい。
教師としても、人間としても、この書に書かれているように、志をもって、自分の納得のいく人生を歩みたい。
100回読んで、100回実践すればできるはずだ。
昨日読み返して、最も心に残った部分がここだ。
下坐行
さて下坐行とは、先にも申すように、自分を人よりも一段と低い位置に身を置くことです。言い換えれば、その人の真の値打よりも、二、三段下がった位置に身を置いて、しかもそれが「行」と言われる以上、いわゆる落伍者というのではなくて、その地位に安んじて、わが身の修養に励むことを言うのです。そしてそれによって、自分の傲慢心が打ち砕かれるわけです。すなわち、身はその人の実力以下の地位にありながら、これに対して不平不満の色を人に示さず、真面目にその仕事に精励する態度を言うわけです。つまり世間がその人の真価を認めず、よってその位置がその人の真価よりはるかに低くても、それをもって、かえって自己を磨く最適の場所と心得て、不平不満の色を人に示さず、わが仕事に精進するのでありまして、これを「下坐を行ずる」というわけです。
これはまさに今の自分の心境にぴったりだ。
自分もこうやって物事を捉え、今の自分に与えられた環境のなかでコツコツと仕事を積み上げていきたい。