教師修業70歳

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【自分の失敗を次に活かすための学び】「思考の三原則」第一に、目先にとらわれないでできるだけ長い目でみる。

先日のトラブル、失敗。

これについてあれこれ考えている。

自分の人間力の未熟さを反省し、どうすればもっと自分の人間力を高めることができるのか、方策を考えている。

 

そのためのヒントとなる書をいくつか読み返した。

まず一つ目は、『安岡正篤 活学選集1 人物を修める』である。

以前、この選集を10巻までまとめて購入した。

まだ1巻しかよめていない。

しかし、自分の生き方のヒントとなることがたくさん書かれていた。

 

特に今の自分の状況にぴったりなのがここだ。

 

仏教の教え、「六度」についての記述。

第三は「忍辱」。恥ずかしめを忍ぶ、恥を忍ぶ。たとえ気に入らぬことがあっても、屈辱を感じても、すぐ興奮したり報復したりしない。ぐっと耐えて内省する。すべては自分の鍛錬・修行の縁であると知って忍ぶ。そうして「精進」すると共に常に心を無我の状態に安定する。これが「禅定」であります。そこから本当の「智慧」が生まれる。

(中略)

以上の布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧、これが人間を済度する、また救われる六つの原則であります。

気に入らぬことがあったとき、屈辱を感じたとき、自分はすぐ興奮していまう傾向がある。自分の欠点であり、弱点である。

ここで、上記の文章を思い出して、ぐっと耐える。内省する。自分の鍛錬・修業だと考えて忍ぶ。そんな態度が取れるように心がけていきたい。

本当に今の自分にあてはまる素晴らしい教えだ。

 

さらに、「思考の三原則」も非常に参考になった。

思考の三原則

第一に、目先にとらわれないでできるだけ長い目でみる。

第二に、物事の一面にとらわれないで多面的、全面的に考察する。

第三に、枝葉末節にとらわれないで根本的にみる。

 

先日の戦いはどうだったか。

自分は目先の勝ちにとらわれすぎていた。

あと数ヶ月たてば、トップも交代して、状況は大きく変わるかもしれない。

長い目でみて行動することができていなかった。

 

さらに、多面的に考察すると、相手の立場からすれば、自分が決められるのだから当然、いくら言われても折れない。であるならば、自分の頑張りは無駄であった。もっと違う方法があった。

全面的にみて、あそこであのように戦うことは無理筋であり、無駄であり、もっと時期をみてやる必要があった。

 

そして、根本的にみると、あの提案はまさに枝葉末節であった。それよりももっと大事な根本的なところで議論し戦うべきである。

 

以上、今回の失敗からあれこれ考え、学び直した。

このように、自分の失敗を次に活かすための学びは貴重だ。

そう考えれば、あの失敗も無駄ではなかったかもしれない。

 

安岡正篤 活学選集1〜10』

あらためて1巻を読み返したが、素晴らしい内容だ。

自分の生涯をかけて、読み込み、自分の人生に生かしていきたい。